一昨日の

話。

12・3年前に合宿教習で運転免許を取得するために
原町にたしか2週間ほど滞在した。
比較的馴染みのあった中通りとは異なる聞き取りづらい方言による教習と、
寮と教習所の間にあるTSUTAYA、シャッター化しつつあった商店街、
近所に住んでいた自分と同じ名字の右翼の存在など
断片的な思い出しか残っていない。
しかし、自転車を借りて一度だけ訪れた、
左手に発電所(火力だった)が見えた海岸を津波が襲い、
まさか右手に原発が(あったことすら自分は認識していなかった…)
事故を起こすなどとは考えもしなかった。

そのエリアから少し南の辺りを主に描いたドキュメンタリー映画は、
あの訛りの聞き取りづらい方言も字幕無しで
震災後の夏辺りまでを淡々と描いていた。
気が晴れたり溜飲を下げるようなことはないが
きっかけと背景が大きいものの
変なバイアスやメッセージなどを突きつけることなく
人が在り、暮らしている様をただ追い続けるさまが腑に落ちた。

 

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江戸川区平井で『相馬看花』を観た。