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ミグノン15年

15年ほど前、当時住んでいたエリアが生活にちょっと不便だったので、カゴ付きのコンパクトな自転車が欲しくて自転車屋に行った。店員が案内してくれたものがどうにもグッと来なくてどうしようかなと思っていたところ、こんなのもありますよ的に別の小径車を見せてくれた。それがGIOSのMIgnonという自転車だった。結局それが気に入ってしまい、今も乗り続けている。

タイヤはすり減ったり空気が抜けたりで何度か交換していた一方、ブレーキは何もせずに「替えたほうがいいんだろうか」と思いながら何年も過ぎた先日、ちょっとバイブスの悪い駐輪場での出庫時にリアのブレーキケーブルが破損してしまっていた。隣の自転車が強引に自転車を引き出したのだろうか、当初は切れたのかと思っていたケーブルは、実はアウターケーブルが外れていただけだったので元の位置に戻せばブレーキを使うことはできた。とはいえ、これも良い機会だとブレーキごと交換することにした。

調べてみるとMignonのデフォルトのブレーキは利きが良くないので交換したらすぐ止まるようになったという記述がでてきて、「知らなかった…」とちょっとショックを受けてた。しかし、いくつか同様の記述を見ているうちにこの自転車を買った際に店員さんからリアブレーキはあくまで減速に使って最後に止まるときにフロント使うようにと教わっていたことを思い出した。もしかしてデフォルトのブレーキは「そういう仕様」だったのではないか。

まあそれでも15年も何もしていなかったので実行しようと、あれこれ調べてSHIMANOの「BR-R451」というキャリパーブレーキと、同メーカーのMTB用のブレーキケーブルセット、ケーブルカッターを持っていなかったのでHOZANの「C-217」を購入し、自身での交換にチャレンジしてみた。ケーブルセットの付属のアウターキャップが同じメーカーのくせにキャリパーブレーキにうまくハマらず古いケーブルのキャップを流用したり、手持ちのラジオペンチではうまくかしめられなかったりなど小さなつまづきがあったものの、大きなトラブルもなく無事交換できた。調整もどのパーツをいじればいいのかわかればそれほど時間はかからずに無事機能するものになった。結果としてたしかに利きが良くなったけれど、前述の通りこれが正しいことなのかは疑問が残ったままだ。そしてこのキャリパーは元のやつより形も仕上げもチープでちょっとグレードダウンした感じがするのも残念だった。

それでも長く大切にしてきた愛車がまた使えるようになったのは嬉しい。次はもっといい感じのパーツを見つけられたらと思う。